2015/12/16

12・23 反天皇制運動連絡会集会 ●敗戦70年の象徴天皇制を考える  安倍政権とアキヒト天皇制



日時●2015年12月23日(水)13時15分開場

場所●千駄ヶ谷区民会館2F(JR原宿駅/地下鉄北参道駅下車)

発言●伊藤晃(近現代史研究)、池田祥子(大学教員・教育学)、天野恵一(反天連)


 この1年間、私たち反天皇制運動連絡会は、「敗戦70年の象徴天皇制を考える」というテーマを掲げて活動してきたが、まさに「敗戦70年」の今年、クーデターとも例えられる憲法解釈と強権政治により、一連の「戦争法」が制定された。
 歴史修正主義者とレイシストにより支配された現政権は、憲法をなし崩しに改悪していく法律の制定や政策を実行したばかりか、彼らが「戦後レジーム」と称する体制をイデオロギー的に精算しようとした。安倍「戦後70年談話」は、国家の責任を限りなくあいまいにして否認し、その戦後責任を否定し、新たな戦争国家体制への動員を導く意図に基づくものだった。安倍らが「新3本の矢」と
する政策は、家族政策や社会保障を通じた「一億」総動員体制へと踏み出すものとなるだろう。
 現天皇は、敗戦時における天皇制存続の危機の歴史を知るゆえに、自らの正統性に関わる憲法に及ぶ問題に「慎重」であり、それは天皇自身が「平和主義者」であるとする錯視をもたらしている。
 安保関連法=戦争法の成立で、この国は本格的な戦争国家へと進んだ。戦争はいつも「平和」のかけ声で始まるものでもある。「積極的平和主義」の安倍と、「平和主義者」天皇を抱える国家の現実を、天皇明仁の誕生日であり「A級戦犯」の死刑執行がなされた日でもあるこの日に、あらためて考えたい。
 天皇の誕生日を祝うこの国家の「平和」と「民主主義」とは何か。天皇制の戦争責任問題、わたしたち自身の戦後責任に関する問題、そして平和と民主主義について議論する場として、集会を準備している。ぜひとも参加を。

反天皇制運動連絡会