2012/01/12

反天皇制運動 モンスター24号(通巻330号) 2012年1月10日発行

2012年1月10日発行

【扉】
(栗原幸夫)
【貝原浩のあの時この時】殿下、ちょっと痩せられたのでは?(天野恵一)
【状況批評】政治・社会の危機を見据え、共同の抵抗を広げよう―2012年の攻防(国富建治 ・反安保実行委員会)

【反天ジャーナル】正常性バイアス(正月太り)
            ・ 「今年は良い年に」?(たけもりまき)
            ・「反核」異論と脱原発「異論」(微笑女)
  【ネットワーク】地下大学で会いましょう(平井玄)
 【太田昌国の夢は夜ひらく】22 『方丈記』からベン・シャーンまで?? この時代を生き抜く力の支え(太田昌国)http://www.jca.apc.org/gendai_blog/wordpress/?p=232 
【野次馬日誌】12月1日~1月4日
【今月の暴言】 
【集会の真相】 「全国から電力会社・経産省を包囲しよう! 再稼働反対12・11デモ」報告(海棠ひろ/11・11-12・11再稼働反対!全国アクション、福島原発事故緊急会議)
         ・間違っていたと気づかされてもやり直せていない私たち―12・16北村小夜さんのお話「戦後をやり直したい」 (大友深雪/日の丸と君が代の強制と法制化に反対する神奈川の会)
【反天日誌/集会情報/神田川】



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”モンスター”24号(2012年1月)主張

怒りを忘れずに、そして今年も

年々、時のたつ時間が早くなり、すぐに一年がたってしまう。だけど、昨年の早いこと早いこと。バタバタしているうちに、どんどん日がたってしまった。特に、衝撃的だった3・11以降、何をどうしたのかもわからないうちに春がすぎ、暑い夏をうろうろしているうちに年末になってしまった感じ。なんともとんでもない一年であった。このごろトンと物覚えの悪い私ではあるが、あの時の腹の煮えるような政府や東電、マスコミなどの対応を、決して忘れてはならない、と改めて思っている。

年末のクソ忙しい時期に天皇誕生日があり、天皇とその一家が皇居で「おてふり」をしていた(反天連ではその日、恒例の集会を行ったのだけど、その模様は「集会の真相」を読んでね)。天皇は11月にマイコプラズマ肺炎にかかり、19日間入院した。その間、皇太子が「公務」を代行したり、今回の誕生日記者会見も中止になった。文書による「ご感想」によれば、主に震災による被害についての記述が多く、特に「厳しい環境の下、我が身の危険も顧みず、専心救援活動に当たった自衛隊、警察、消防、海上保安庁を始めとする国や地方自治体関係者、また原発事故の対応に当たった、東京電力及びその関係者の献身的努力に深く感謝しています」と、やって当然の「献身的努力」に感謝している。地震とそれに伴う津波の被害と、原発事故とではまるで違うのに。原発事故も降って湧いたような事故のような物言いだ。文末にボランティアのことに触れてはいるものの、「公」の仕事をしてる人を褒めてどうする! 彼らはやって当たり前なのだ。それが仕事だ。そして東電やその関係者は、事故の加害者である。それを褒めてどうする! フクイチで事故後の処理にあたっている労働者の被曝のことなど、ないことにするつもりか? 延べで60万人を超える人が過酷な労働をしているし、これからもこの数は増え続ける。彼らの労働がなければ原発は止めることもできないのに。あぁ、まったく……。

今や、災害の復興が大きな経済の中心課題だ。経団連の米倉会長は「復旧工事をどんどん進めれば、それが成長の起爆剤となるはずだ」と述べている(「日本経済新聞」1月1日WEB版)。やっぱり土木事業なのか? やっぱり成長なのか? 増税も、あれほどの災害があったのだから、いくらかの負担はしかたないかもしれないけど、出すべき東電や国が絞るものを絞りきった上での話ではないの? なんでいきなり電気代の値上げの話になるのか、わけわからん。それでも、年末年始の街のインタビューの声は、「なでしこ」に喜び、「絆」を感じ、「ふるさとや家族」を大切に思う、いい「日本人」の姿ばかりだ。この国の人たちは、「絆」というヒモに自らを縛りつけてがんじがらめになってしまっているのか? マスメディアのあまりにひどい情報のたれ流しと、ステロタイプな言葉のオンパレードに辟易する思いだが、私たちはそれに絡めとられないような行動や発信をしていきたい。

さて、反天連も参加している実行委では、年末から2・11反「紀元節」行動の準備に入っている。天皇が入院したことにより、また秋篠宮の発言(天皇定年制)もあって、週刊誌を中心にマスコミの皇室報道が俄然増えてきた。おそらく、マスコミ業界ではXデーをにらんだ体制に入り始めたのではないかと思われる。また野田政権は、園部逸夫元最高裁判事を内閣官房参与に任命した。彼は小泉政権時代に「皇室典範に関する有識者会議」で座長代理を務め、そのときは女性・女系天皇を認める報告書を提出していた。ヒサヒトが誕生してこの論議はその後消えてしまったが、ここにきて再浮上してきた。だけど、今回は「女性宮家」に絞った論議になるようだ。詳しくは桜井大子の「[象徴天皇制の現在]『お家騒動』とXデー」(『運動〈経験〉』34号)を参照してもらいたい。いまのこの国の問題は、そんなことにかまけている場合じゃないだろうと思うが、真剣に論議している人たちもいるのだ。Xデーも射程に入ってきた今後の天皇制と、そして原発事故処理や原発輸出問題、米軍基地問題、社会の右傾化、TPP……そういったことを考える集会にできればと思っている(ちょっと欲張り?)。

今年もまた体力ふりしぼって走ってみますか。みなさんもご一緒に!    (中村ななこ)

”モンスター”24号 パンフレット紹介

反天皇制運動連絡会 編
『天皇の被災地「巡幸」──何やっテンノー!?』

鰐沢桃子(反天皇制運動連絡会)

大晦日に紅白歌合戦を初めから観てしまった。この歌番組は1945年敗戦の年の大晦日に、「紅白音楽試合」というタイトルでラジオで放送されたのが始まりということだ。当初、GHQが「合戦」という言葉に難色をしめし「試合」になったらしい。1951年にタイトルを現在の「紅白歌合戦」に改め、1953年にはテレビで実験放送されて、昨年で62回になるという。

占領期である。明けて1946年に昭和天皇ヒロヒトの「戦後巡幸」がスタートする。沖縄だけを残し1954年の北海道を最後に全国「巡幸」を終える。「大日本帝国」の大元帥ヒロヒトは不安だったに違いない。しかし心配をよそに各地で大歓迎され「国民」の天皇へと変貌していく。そしてそれを引き継いだアキヒト、ミチコによって、災害地へ出向き復興状況の視察を行う形へと移っていく。膝をつき被災者を励ます平成流を確立し「国民とともにある天皇」を演出していく。

震災後、天皇アキヒトは国民向けにビデオメッセージを流し、天皇、皇族は被災地・被災者の「慰問」を精力的に行った。反天連では天皇、皇族のこの動きを平成の「玉音放送」「巡幸」と位置付けて、政治的な意味を検証するために2011年7月11日に小集会を行い、「モンスター」19号でもその報告をしている。このパンフはその時の三人の講師の発言をまとめたものである。

反天連の天野恵一は「棄民政策」に焦点を当てて、戦争から原発事故にいたる天皇制の役割を鋭く指摘する。旧「満州」において、軍人たちが日本人移民を棄てて逃げてしまったこと。餓死地獄の中でのたれ死んだ「捨て駒」にすぎない兵隊たちの話などが、現在のフクシマへの政策と重なる。若い人たち、天皇制をこれから学ぶ人たちにこの具体的な話はわかりやすいと思う。天皇の役割はそういうことか、とうなずける。
伊藤晃さんは、「戦後巡幸」を経て「国民」の天皇へ変貌する動きを近代史研究家の視点から整理され話されている。ジュンコウを「巡行」と書く伊藤さんのこだわり。天皇の口調の変化が国民の一致を説く思想の進化へと繋がっていくということ。天皇主権でもなく、人民主権でもない「国民主権」が誕生し、国民という資格によって、権利は国から与えられるものであるという思想と並存することになる、と考えを述べるが、従順すぎる今の日本人を見るとき、とても合点がゆく話である。

作家の彦坂諦さんは、「とにかく素朴に単純に考える。こんかいわたしがわたしに課した課題です」と前置きされ、「天皇はなぜいなくならないのか?」という端的な問いから話を展開された。天皇を追い出せないわけを、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の「大審問官」の部分から説かれた。人間は自由の重みに耐えられないという話から、「奇妙な逆転」を起こさせるものとしての天皇制を語られる。

2012年1月1日、私は教会で礼拝に参列し、パンと葡萄酒を食して一年をスタートさせた。キリスト者の私には「大審問官」の言葉は核心的な問いである。素朴で単純なことが一番難しい。このパンフは議論の入口である。

私は最初に紅白歌合戦の話をした。「明日を歌う」をテーマに復興を前面に出し「国民」が一体となって被災した東北の方々を応援するという、この間繰り返されたナショナリズムが充満するものであった。韓国のグループも三組出演し、公にしないけれど、在日の歌手もいる。けれども使われる言葉は「国民」のみ。この状況では不自然とも思えるほど「原発」という言葉を聞くことはない。福島出身の歌い手は苦しそうだ。何ひとつ解決していないのに、すべてが解決され新たな年を迎えるという雰囲気だ。「東北を思う」という言葉が、これほど現実とかけ離れた状況もないほど偽善的な内容であった。私たち自身の力では容易に廃止することのできない天皇制を、そこに見ている気分にさせられた。途中でテレビを消さなかったのは、この救いがたいものから目を逸らせてはいけないと思ったからだ(レディ・ガガは歌唱力あるな〜、なんて楽しんだけれど)。 

このパンフは初心者にもとても解りやすく、読みやすいものである。そして天皇制についてこだわってこられた方々にとっては、ここから議論を展開させたくなるはず。ぜひお買い求めのうえ反天連の討論に参加してください。「何やっテンノー!?」という声を響かせましょう。
(頒価:400円)

”モンスター”24号 今月の暴言

今月の暴言[12]

「今年は先の戦争が始まって七十年になります。この戦争における死者はおびただしい数に上り、戦後、こうした戦争の惨禍を再び繰り返すことのないよう、日本の人々は、真摯に過去を学びつつ、戦後の厳しい困難に耐え、営々と国づくりに励み、今日の日本を築き上げました。戦争の記憶が薄れようとしている今日、皆が日本がたどった歴史を繰り返し学び、平和に思いを致すことは極めて重要なことと思います」(天皇誕生日に際し天皇アキヒトの感想)。

ぬけぬけとよくこんな感想を言えたものだ。戦争の記憶は決して薄れていやしない。在日米軍基地、慰安婦、靖国、今でも戦争の傷跡は癒えない。今でも苦しんでいる人びとはたくさんいる。アキヒトにはこの苦しみの声が聞こえないのか? 父親であるヒロヒトは自らの戦争責任をとらぬまま死んでいった。後継者アキヒトもこの現状を知らぬふりをし死んでいくのか?

こんな無責任な言葉を発し続けるアキヒトに安らかな「崩御」などさせたくない。戦争責任・戦後責任を隠蔽したまま死なせてはいけないのだ。              (兎)

”モンスター”24号 集会報告〈12月14日〉

韓国水曜デモ1000回アクション

日本軍「慰安婦」被害者とその支援者の、謝罪と補償を求める在韓国日本大使館に向けた行動は、毎週水曜に行われ、昨年の12月に1000回目を迎えた。その12月14日の韓国水曜デモに連帯する行動は日本でも各地で行われ、私もその行動の一つである外務省包囲行動に参加してきた(参加者1300名)。

この日は昼間の行動で、外務省を囲みきったときには、見知らぬ人々とお互いに顔を見合わせてにっこり頷いたりした。日本政府への怒りと、集まった人々への、あるいは各地でもたれている行動、参加できずに行動の成功を願う人々への共感が波うっていることを、感じられる行動だった。

私たちのポジションは外務省の側面で、参加者が増えるたびにドンドン建物の後方に移動し、正面玄関で行われていたのだろうイベントは分からないままだったが、とにかく外務省を包囲し、「被害者に謝罪と補償を!」と大声を出し合うことが目的と考えていたので、それだけで満足して帰った。

この日は予告通り、在特会が大きな沢山の日の丸を担いで通りの向こう側で騒いでいた。また外務省のフェンス脇に立つ私たちに、文字通りの暴言を大声であびせながらグルグル回っている右翼も少なくなかった。「恥をしれ」とは、私たちにたいする右翼の罵詈雑言のなかで一番上品な表現のたぐいだ。それに対して、「恥ずかしいのはおまえの方だ!」と思わず声を荒げる私たち。警察は一メートルも離れないところを闊歩する右翼を野放しにしていた。集まった人々の多くは右翼を完全に無視しているように見える。もちろん何をするわけでもないが、相対峙しているという立ち位置を明確にせねばならぬ、とこの時は切に思ったものだ。何はともあれ包囲行動は成功。

すでに多くの被害者が亡くなっている。宋神道さんが外務省を一周した。20年続けられた水曜デモが1000回を数えたことに、心を痛めないこの日本社会にはもっともの申さねば。
(大子/反天連)

”モンスター”24号 集会報告〈12月23日〉

反天連集会「原発ファシズム・天皇制」

毎年恒例で行われている反天連の集会。今回は「原発ファシズム・天皇制」をタイトルに、原宿・千駄ヶ谷区民会館で約80名の参加で行われた。「原発ファシズム」というのは、山本義隆の言葉である。政・官・財一体となった「怪物的」権力によって、地元やマスコミや学会から批判者を排除し、翼賛体制として成立した体制をさす。それは冷戦体制のもとで作り出された核の「平和利用」=潜在的核武装戦略を背景として、日米関係に深く規定された戦後日本国家の問題と深く結びついている。戦後国家の形成に向けて天皇制が果した役割を考えるならば、それはまさに反天連的なテーマといえるのだ。

今回の発言者は反天連の天野恵一、田浪亜央江(ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉)、山口素明(フリーター全般労働組合)の3人。天野は、原爆投下にも一定の責任を持つ天皇が、敗戦後、自己の延命を図るためにアメリカとの反共同盟をすすめていった。その過程でつくりだされた戦後国家が、原子力産業において旧財閥をも復興させ、天皇もまた核の平和利用キャンペーンの一端を担ったことなどを紹介した。

田浪さんは、長崎の死者を、世界戦争の罪をあがなう「犠牲の祭壇に屠られ燃やさるべき潔き羔」と論じてその死を意味づけた永井隆の「燔祭説」を紹介した。原爆投下責任や天皇制批判には決して行きつかない彼の思想(科学信仰も含む)が、「被爆国なのに原発大国」となっていった日本のありかたと通底している問題について考えさせられる提起がされた。

山口さんは、原発事故に際してフリーター労組が発した声明(グスコーブドリのいないイーハトーヴはいらない)を手始めに、だれかを死地に追いやりつつそれを称賛するようなことをしてはならない、と語った。具体的には被爆労働者という圧倒的に少数の人びととどうつながるかという、困難な課題がある。さらに、責任論についても、「受益」と「被害」を中央/地方にそれぞれ単純に切り分けるところで終わらせずに、精緻に考えていく必要などについて語った。
(北野誉/反天連)

2012/01/11

「危機」の時代の天皇制を問う! 2・11反「紀元節」行動   集会とデモ


「危機」の時代の天皇制を問う!2・11反「紀元節」行動へ! 


「女性宮家」創設に向けた政府の検討が本格化した。かつて、女性・女系天皇を認める方向で検討された「皇室典範」改正案は、秋篠宮家に悠仁が生まれ たことによって棚上げになった。しかし、このままでは天皇を支える皇族がいなくなるという危機感が、こうした方向性に踏み切らせたのである。

天皇主義者にとっては、この焦りには、別の意思も含まれている。次の天皇制を担うべき皇太子夫妻が、きわめて「頼りない」ことがそれである。病気の 妻は「皇后としての役目」を果たせるのか、皇太子は次の時代の天皇像を明確に示せていない、昨年、明仁天皇が入院した。時間はないのだ。

昨年の3・11以後の時間は、あらためて、日本の戦後社会の暗部を引きずり出した。原発・安保・基地・新自由主義・生存・ナショナリズム・排外主 義・・・・・・多くの解決されるべき問題が、危機的な状況としてわれわれの目の前に広がっている。だが、それを隠蔽し、この日本の戦後社会のありかたを文 字通り象徴し、肯定し続けてきたのが天皇制である。絶対敬語にまみれた天皇への賛美は、そのような「日本」を賛美することと同義である。

今年の「紀元節」を、われわれは、こうした状況自体をとらえかえし、それに対する反撃の陣形を見出していくための抵抗の日としていきたい。さまざまな社会運動に取り組む方の問題提起を受け、集会後のデモにも取り組んでいきたい。

われわれは、さまざまな意味で危機の時代に生きているが、天皇制の「危機」は、もちろんわれわれにとっては危機でもなんでもない。それは世襲の人間が国家 の「象徴職」を独占していることの矛盾の現れだ。それ自体が身分差別であり、家柄や社会的な差別、民族差別を再生産していく装置である天皇制はいらない。 天皇神話にもとづく建国記念日=「紀元節」反対行動へ!

日時: 2012年2月11日(土・休)
     午後1時開場  集会後デモ 

場所: 日本キリスト教会館4F(地下鉄東西線早稲田駅3b番・2番出口から穴八幡神社方徒歩5分)

発言: 京極紀子(「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会)
     桜井大子(女性と天皇制研究会)
     なすび(福島原発事故緊急会議・被曝労働問題プロジェクト)
     村上陽子(ゆんたく高江)

主催: 「危機」の時代の天皇制を問う!
     2・11反「紀元節」行動実行委員会
 http://2012-211action.blogspot.com/


呼びかけ団体: アジア連帯講座/ アンポをつぶせ!ちょうちんデモの会/ 国連・憲法問題研究会/ 立川自衛隊監視テント村/ 反天皇制運動連絡会/ 「日の丸・君が代」強制反対の意思表示の会/ 靖国・天皇制問題情報センター/ 連帯社/ 労働運動活動者評議会

2012/01/10

運動〈経験〉34号 ― 原発ファシズムを抱きしめた象徴天皇制


反天連機関誌 運動〈経験〉34号 原発ファシズムを抱きしめた象徴天皇制 

            2011年12月23日発行

目次

象徴天皇制の現在
お家騒動」とXデー
―象徴天皇制問題の真相!? ●桜井大子 ‐6

集会の記録
8・15反「靖国」行動 
原爆・原発・天皇制 ●加納実紀代 ‐16

ビキニからフクシマへ
―原点としてのビキニ事件 ●加藤一夫 ‐32

集会の記録
4・29反「昭和の日」行動
三題噺「知情意」 ●彦坂諦 ‐43

インタビュー
反原発運動は大衆化しだした、次をどうする
―「たんぽぽ舎」の歴史と現在 ●柳田真(聞き手:天野恵一) ‐61

引き継がれる日米安保体制の"守護者"の役割
―裕仁から明仁へ ●中嶋啓明 ‐78 

ロング書評
「革命」は予見できないが参加できる
―西川長夫著『パリ五月革命 私論――転換点としての68年』 ●杉原昌昭 ‐107


〈1968〉論議❺ ●天野恵一 ‐115

 コラム
神奈川から 
帰ってきたよ~ がくろう神奈川への刑事弾圧、不起訴をかちとる!! ●京極紀子 ‐103

定価:1000円+税
編集●反天皇制運動連絡会 
発行●軌跡社
発売●社会評論社