2013/08/30

やってる場合か!東京国体 9・28開会式反対集会・デモ

 

開催費1100億円/5万人参加の天皇行事「東京国体」にNO!を
  9月28日、味の素スタジアム(調布市)での開会式を皮切りに、東京国体(スポーツ祭東京)が開催される。開会式には例年通り天皇夫妻が出席。2万人の観客、2万人を超える選手団、そして3500人の集団ダンスに向けて、彼らが手を振る光景が作り上げられる。

八百長・不正の横行する国体
 国体の形骸化は著しい。大会は都道府県対抗で行われ、総合優勝「天皇杯」を目指して争うことになっているが、「天皇杯」は過去40年以上、一度の例外を除いて開催県が獲得することに決まっている。つまり国体は、あらかじめ勝者が決まったスポーツ大会なのだ。
 開催都道府県は、天皇杯のために不正を行う。これまで審判団の不正、計量の不正、出場選手の不正(居住実態のない選手)など、ありとあらゆる不正が繰り返されてきた。国体の地位は低下し、有力選手は不出場、団体競技では「親睦試合」という位置付けに過ぎなくなった。

私達の手で国体を終わらせよう!
 「国体改革」が叫ばれて10年。それでも今年もまた、何も変わらない国体がやってくる。天皇杯のために、壮大な茶番が繰り広げられる。生徒・児童が動員され、閑古鳥の競技会場を埋めるために自治体はやっきとなる。財政難の時代に、100名を超える都職員と500名を超える地方自治体職員が国体に駆りだされている。
 本当はほとんどの人がやりたくない―というのなら、私達の手で終わらせよう、国体。味の素スタジアムに向かうデモの士気は、開会式よりずっと高いのだ!



やってる場合か!東京国体 9・28開会式反対集会・デモ★
■2013年9月28日(土)
・13:15開場 13:30開始
・15:30頃デモ出発(予定)
■会場:
府中市紅葉丘文化センター

【電車】
西部多摩川線「多摩駅」下車-徒歩12分
※西部多摩川線は、中央線「武蔵境」駅から乗り換えです。12分に1本くらいあります。

【バス】
京王線「多磨霊園駅」より、京王バス「武蔵小金井北口行き」乗車、「多磨霊園表門」下車-徒歩6分
★多磨霊園「表」門停留所です。「裏」門もあるので、注意!

※京王線「多磨霊園駅」発のバスは、12:41、13:03、13:23、13:43があります。乗車時間は6分程度です。
 
やってる場合か!スポーツ祭東京」   実行委員会   http://www.geocities.jp/yatteru_201213/

2013/08/14

カーニバル5号 [主張]

安倍改憲政権反対! 差別排外主義反対! 反弾圧と自由の声を!

 参院選の結果は、事前の評判通り、自民党圧勝・民主党大敗という結果となった。維新の議席が伸びなかった結果、維新と協力して96条の正面突破から改憲を推し進めていこうというプログラムが、一定の見直しを余儀なくされたことは間違いない。けれども、それは改憲攻撃が弱まったということではない。
 
 選挙後の記者会見で安倍は、96条の改正発議ができる条件を野党の協力を得て追求するとともに、まずは国民投票法の改正に取り組む考えを示した。また石破幹事長も、「党憲法改正草案への国民の理解を求めていくため、戦略的に対話集会のようなことをやっていく」と述べ、全国各地で対話集会を開く考えを表明している。さらに安倍は、集団的自衛権が違憲であるとする従来の政府見解の見直しを進め、新たに「国家安全保障基本法案」の策定をめざすことも明らかにした。これはいわば、九条に関しては「解釈改憲」でもいいから、とにかく実質化に向けて突き進むということだろう。もちろん、96条や立憲主義をめぐって、改憲派まで含めて自民党改憲案を批判する動きが強まっていたり、安保基本法については公明党との調整が必須であるとか、さまざまな困難も横たわっている。
 
 その安倍政権のもとで、8月15日に安倍の靖国参拝があるかどうかが注目された。安倍自身の参拝はどうやら見送られるようだが、閣僚や国会議員の参拝がまた行われそうだ。だが、あいかわらず靖国問題は、まるで「外交問題」だけであるかのように語られてしまっている。東アジアの国々のみならず、アメリカの政治支配グループにおいてさえ、安倍政権の歴史認識は大きな懸念材料である。靖国問題に関する権力者の判断が、「外交問題」にしかないことは明らかである。けれども私たちにとっては、その根本のところにある歴史認識の内容そのもの、植民地支配と侵略の責任、それを一貫して回避してきたことの責任こそが、問われるべき問題としてあり続けていることはいうまでもない。
 
 そういった中、麻生副総理による「ナチスに学んで改憲を」発言が飛び出した。歴史的事実の誤認を重ねた、保守派のお仲間達の会合という場所での軽口のような発言だったが、だからこそそこには、麻生の半ば無意識化された歴史意識が、正直に示されていたといわねばならない。
 
 この発言は瞬く間に世界に広がり、ロサンゼルスに本部を持つ反ホロコーストの人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」をはじめ、大きな批判を浴び、早々に「発言の撤回」に追い込まれた。しかしわれわれは、この麻生がその政治的なステップを確立する資源として引き継いでいる麻生財閥が、麻生炭鉱などでの過酷な朝鮮人強制労働によって富を蓄積してきた歴史を持つ企業であったことを忘れることはできない(「麻生炭鉱での朝鮮人強制労働」http://www16.ocn.ne.jp/~pacohama/kyosei/2asou.htmlなど参照)。麻生グループの企業責任は、戦後一貫して果されてはいない。さらに麻生太郎自身、総務大臣時代の2003年に「創氏改名は朝鮮人が望んだ」などとも発言している。
 
 こういった状況が続いているからこそ、われわれは、安倍改憲政権の歴史認識そのものを問題とせざるを得ない。私たちが参加する実行委は、今年も8・15反「靖国」集会とデモにおいてこのテーマに取り組んでいくが、同時に、この日本社会を広く覆っている差別排外主義に反対していくこと、そして右翼を口実として運動への弾圧、介入と分断を目論む警察権力を許さず、あたりまえの権利としてある言論・表現の自由を求めていく課題を持つ行動であることを痛感する。
 
 私たちの8・15のデモは、街宣右翼や在特会などレイシストによる激しい妨害と、激しい憎悪の中を進まなければならないものとなってしまっている。もちろん、それは新大久保や鶴橋などにおける、レイシストによる在日朝鮮人への差別煽動と同一視できるものではない。われわれはそこに暮らしているわけではないし、その日限りの攻撃を受けるだけなのだ。けれども、8・15のデモが「朝鮮人」、あるいは「朝鮮系反日日本人による極左デモ」として攻撃される限りで、8・15における排外主義右翼たちの側の攻撃性は、この社会のマイノリティに対してまっすぐに向けられているものと同質である。
 
 8・15の行動が、そのような意味合いをも帯びたものとなっているということの現実性をかみしめつつ、私たちは今年も反「靖国」行動に取り組んでいきたい。国家による「慰霊」反対、天皇制の戦争責任・植民地支配責任追及、そして安倍改憲政権のナショナリズムと差別排外主義に抗する行動を、ともに作り出していこう。
(北野誉)

反天皇制運動 カーニバル5号(通巻348号)



反天連機関紙 カーニバル5号 2013年8月6日発行


◉-(川合)

主張安倍改憲政権反対!差別排外主義反対!  
                 反弾圧と自由の声を!─ (北野誉)  2

動物(あにまる)談義◉〝選挙を語る〟の巻─  3

状況批評◉3・11から3年目の8月に─ (舟越耿一)  4

反天ジャーナル◉─  7
               
            ・反官僚制と解釈改憲(はじき豆)
     
            ・民度の問題だとして・・・・・・(鈴鹿ひろゑ)
      
            ・原発事故被災地と児童虐待 (核女)

紹介◉「原子力規制委員会」の「再稼動基準」づくり批判
  ─(海棠ひろ)  8

皇室情報の解読◉安倍「壊憲」政権の「ナチス」ばりの
   政治的「手口」への批判を!─ (天野恵一)  9

太田昌国のふたたび夢は夜ひらく◉〈40〉死刑囚の表現が社会にあふれ出て、
                                                                            表現者も社会も変わる─ (太田昌国) 10

野次馬日誌◉ 7月5日~8月1日─ 11

集会の真相◉ ─15

         ・「安倍改憲と8・15」7・28討論集会報告
    
         ・Aさんの「弾圧の報告と、皆と今後を考えるための集会」

集会情報◉  ─16

神田川◉  ─16


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2013/08/13

「8.15反『靖国』行動」参加者有志による声明文-「8.15反『靖国』行動」への右翼妨害や弾圧を許さず、参加を呼びかける声明


「8.15反『靖国』行動」への右翼妨害や弾圧を許さず、参加を呼びかける声明

安倍政権が参院選に圧勝した事で、憲法改悪、戦争、ナショナリズムの一層
の推進が危惧されています。また街頭では「在特会」などの右翼が在日朝鮮人・
外国人にヘイトスピーチを浴びせかけています。そしてこれらが最も暴力的に
展開されるのが、毎年8月15日の靖国神社反対デモであり、それは最早限度
を超えています。私たち参加者有志は妨害の暴力の停止を求めるとともに、
より多くの方が実態を知り、今年の『ゴメンだ! 安倍政権 歴史認識を問う
8・15反「靖国」行動』にもともに参加する事を呼びかけます。


★デモに対する凄まじい右翼暴力に反対を

靖国神社は戦前の侵略戦争で戦死した人々を「英霊」として祭り上げ、アジア
への侵略戦争と植民地支配を賛美し、天皇を始めとした戦争指導者の責任を
免罪しています。そして敗戦日当日の8月15日は閣僚や首相が参拝・黙とうし、
靖国神社と侵略戦争を肯定し続けてきました。そこで当日は朝から様々な
抗議行動・デモが行われ、午後は「8.15反『靖国』行動」の集会とデモが行われ
続けてきました。それに対して機動隊が過剰警備で阻止したり、靖国を参拝
する街宣右翼がデモの沿道から暴行目的の突入を試みる妨害が繰り返されて
きました。

そして2009年頃から、いわゆる「在特会」などの新たな草の根右翼グループが
街頭デモを始めた頃から、ネット上の呼びかけなどでデモ中の妨害者が激増し
妨害内容もエスカレートしました。靖国神社に最も近い九段坂下の交差点の
四方に数百人もの妨害者が陣取り、凄まじい罵声とともに空き缶やペットボトル
を投げつけてくる。デモグッズを奪い取る。街宣右翼もそれと張り合うかのよう
に突入してきて、09年はデモ終了後に参加者が殴られて鼻の骨を折る大ケガ
を負いました。2011年は右翼の突入後の現場に何とナイフが落ちていた事が
確認されました。私たちは「8.15デモ」がいま最も暴力を受けるデモになって
しまったと思っています。
毎年の写真はこちら:
http://www.mkimpo.com/diary/2012/yasukunix2012.html

いま「ヘイトスピーチ」が問題になっていますが、「8.15デモ」に対してもネットでの
妨害予告や殺人教唆が行われ、今年もすでにネット上に溢れています。毎年
同時期に行われる「靖国キャンドルデモ」に対しても、今年は右翼が車で突入を
試みたといいます。今年の「8.15デモ」も集会の段階から深刻な妨害が予想され、
それは開催前から参加者と主催者に多大な心労と被害を与えています。民主
社会の根幹であるデモを文字通りの暴力で圧殺することは絶対に許されません。

また右翼暴力の多くが警察に放任されていることも見過ごせません。すでに今年
6月の新大久保でも「在特会」らのデモが許容される一方でデモに抗議した側が
4名も不当逮捕され、右翼が「被害届」を提出して警察が運動側の立件を狙う事も
東西で起こっています。2011年の「8.15」の右翼所持品と思われるナイフは公安
警察が拾ってバッグに隠して不問にしてしまいました。また2012年の<「危機」
の時代の天皇制を問う!2.11反「紀元節」行動>では、未公表のデモ出発時間が
右翼のブログに掲載され、デモコースも未公表なのにコース上で妨害右翼が待ち
受けていました。デモ申請後に公安警察が情報をリークしたとしか考えられません。
右翼暴力に乗じての弾圧も常に懸念されるのです。


★靖国神社は問題の根源。ぜひ多くの参加を!

首相や閣僚がどれだけ国内外から批判されても靖国参拝を続けるのは、権力者が
支配体制を維持するための核心的行為だからです。靖国反対デモが右翼から凄ま
じい暴力を受けるのも、靖国への反対は権力者にとって「あってはならない事」に
なっているからです。「靖国神社への反対は死者への冒涜だ」「遺族や人々が個々
の死者を追悼したい気持ちを踏みにじることになる」という批判がよく聞かれます。

しかしこれは大きな事実誤認です。靖国神社は個別の死者を祀る場所ではなく、
天皇のために死んだ者だけが選ばれ「英霊」と一まとめに祀られています。つまり
死者を選別して個別性を奪い、国家のための死を優先し、私たちにそう思わせるの
が靖国神社の機能なのです。それを通して戦前の戦争を正当化し、新たな侵略
戦争で自衛隊員が死んだ際も活用されうるのです。

天皇制から安倍晋三まで、日本の権力者が戦前から継続していることは知られて
おり、靖国神社はその核です。国家主義を極めている今の安倍政権下では、反対
デモへの暴力と弾圧の危険性もより高まります。いわば現在の「8.15」と反対デモ
への妨害は、原発事故の責任を取らず憲法改悪や貧者の切り捨てに突き進む安倍
政権と日本国家の暴力的な本質と起源が、最も露呈する場だと言えるでしょう。

だからこそ「8.15デモ」は今年もこれからも無事に大きく行われなければなりません。
私たちは参加者としても「8.15デモ」への右翼暴力の停止を求めるとともに、多くの
方々が暴力に反対することを呼びかけます。そして多くの方にご参加いただき、暴力
や弾圧を止めながら問題の根源へ迫ることを、願わくば「3.11」原発事故後の酷い
状況を変えたいと新しく社会運動に参加し始めた方々や、「在特会」らのヘイトスピ
ーチに心を痛めてカウンター行動に参加し始めた方々にもぜひともに参加して頂く
ことを呼びかけます。


2013年8月13日 「8.15反『靖国』行動」参加者有志

2013/08/01

ゴメンだ!安倍政権 歴史認識を問う 8・15反「靖国」行動


 自民党安倍政権は、一定の支持率の高さにも支えられながら、「戦争のできる国家」をめざして、改憲攻撃を本格化しようとしている。その政治姿勢は、天皇元首化や「日の丸・君が代」の尊重に代表されるような国家主義に貫かれている。

 安倍政権のいう「日米関係の修復」とは、日米安保を一層強化し、日米による沖縄の植民地的支配を永続させていこうとするものだが、安倍の政治姿勢には、そのアメリカからも強い批判が出ている。

「慰安婦制度は必要だった」という橋下日本維新の会代表の発言は、それがあからさまに戦時・平時の女性への性暴力を肯定する思想に貫かれていたゆえに、国内外を問わず、多くの批判と抗議の声をまきおこした。しかし、橋下発言を批判して見せた安倍政権も、「慰安婦の強制連行はなかった」と何度も強調し、河野談話を実質的に否定する動きを強めているのだ。

 さらに、これらの右翼・排外主義的な言説は、政権中枢から社会全体にまで広がっている。街宣右翼や在特会によるレイシズム扇動、デモや大衆運動への妨害も卑劣さを増している。そして、彼ら右翼を利用して社会運動への介入をねらう警察権力の動きも、あいかわらず続いている。だからこそ、私たちは、あたりまえの権利として、権力の不当性を批判していく声を上げていかなければならない。

 かつての戦争を美化し、戦争の死者を顕彰する靖国神社の歴史認識は、閣僚・議員から民間右翼に至るまで、跋扈する歴史修正主義の思想的バックボーンのひとつである。さらに、天皇出席のもとで九段で開かれる「全国戦没者追悼式」も、戦争の死者のおかげで「戦後の平和」がもたらされたとする儀式だ。第1回目の「全国戦没者追悼式」が新宿御苑で開催されたのは、1952年5月2日だった。この年の4月28日が、サンフランシスコ講和条約の発効=安保体制を主軸とした「戦後日本国家」が確立した、いわゆる「主権回復の日」であることに注目しなければならない。国家による死者の追悼は、これらの死者たちを生み出した国家の責任を解除するばかりではない。今後の戦争に参加していくために、「お国のための死」は尊いものであるとする儀式にほかならないのだ。

 靖国・国家による「慰霊」反対、天皇制の戦争責任・植民地支配責任批判の声を上げる8・15の行動へ。そして安倍改憲政権のナショナリズム、排外主義に抗する反天皇制運動をともに作り出していこう。
 

 
日時:2013年8月15日 13:15開場  

集会後デモ!

お話:吉澤文寿さん

会場:全水道会館(4階)
http://www.mizujoho.com/front/bin/ptlist.phtml?Category=9177)   
(JR水道橋徒歩3分、都営地下鉄水道橋駅上)

主催:ゴメンだ!安倍政権 歴史認識を問う 8・15反「靖国」行動
http://13815a.blogspot.jp/


呼びかけ:アジア連帯講座/キリスト教事業所連帯合同労働組合/国連・憲法問題研究会/立川自衛隊監視テント村/反天皇制運動連絡会/ 「日の丸・君が代」強制反対の意思表示の会/靖国・天皇制問題情報センター/連帯社/労働運動活動者評議会