2012/05/15

反天皇制運動 モンスター28号(通巻334号)

 

2012年5月15日発行


 【扉】 (ぐずら)
 
 【主張】 沖縄と原発、私たちの〈当事者性〉(鰐沢桃子)

【貝原浩のあの時・この時】 「御懐妊」?(天野恵一)

【状況批評】 「国」と「くに」について(彦坂諦)
 
【反天ジャーナル】 ・40年目の立川闘争へ!(井上森/立川自衛隊監視テント村)   
            ・原節子主演「新しき土」、リバイバル(シネ女)  
            ・運動をめぐるいやな予感(運動嫌い)
 
【ネットワーク】 ・処分されることにこだわる(田中聡史)
           ・2・9竪川弾圧(賃金労働者 某)
 
 【太田昌国の夢は夜ひらく】26 米日「主従」関係を自己暴露する、耐え難い言葉について (太田昌国) 
 
【野次馬日誌】 4月5日~5月8日
【今月の暴言】⑯
 
【集会の真相】 ・がくろう神奈川とあらゆる運動への弾圧を許さない(田中/がくろう神奈川)
          ・「君が代」にココロはわたさない(京極紀子/「茗台亭」呼びかけ人)
          ・「反逆の女たちに出逢いなおす」第3回(北野誉)
          ・4・28‐4・29連続行動(中村ななこ)

 【反天日誌/集会情報/神田川】


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2012/05/10

反天連パンフレット――原発ファシズム・天皇制



 原発ファシズム・天皇制
 2012年4月29日発行  400円
 
  目次

 ・まえがき(北野誉)
 ・原爆と原発、そして天皇
       ――象徴天皇制国家の〈原発責任〉 (天野恵一)
 ・原子力〝平和利用〟と永井隆(田浪亜央江)
 ・反原発運動を語る困難さについて(山口素明) 
 ・質疑




まえがき
 このパンフレットは、昨年12月23日に反天連主催でもたれた集会「原発ファシズム・天皇制」(千駄ヶ谷区民会館)の記録である。
 この集会からでもすでに4か月になるが、3・11と、それに続く日々の記憶は生々しい。もちろん、首都圏に住む私たちにとっては、それは被災現地の苦難とは比べものにならないものである。だが、震災に続く原発事故がもたらした状況は、やはり私たちの生を一変させるほどの衝撃を持つものだったことは明らかである。
 そのことを含めて、3・11以後を「戦後」と対比して語ることが多く見られた。12・23集会でも、そうであった。けれども、それはたんなる風景の類似性にとどまるものではない。そうした風景を作り出してしまった責任、つまりは、まさに戦後において問われなかった責任、あるいは連続してしまった社会的なシステムを今こそ問わなければならないという意志において、それは語られているのだ。
 天皇一族は、いちはやく被災地を訪れ、被災者を「慰撫」して回った。それは、戦後「巡幸」がそうだったように、天皇制と民衆との関係性を、あらためて再確認し「復興」していく儀礼的な行為でもあった。そして、今年の3月11日、国家による震災の死者の「追悼式」における明仁天皇の「おことば」は、3月11日という日付を、反原発ではなく追悼一色に塗り込めてしまうための、きわめて強い政治性をさえ発揮している。
 そして原発事故は、現在も続いている事態である。しかし「復興」を叫ぶ政府は、同時に原発再稼働に向けて前のめりになって進んでいる。彼らの言う「復興」とは、そういうものだ。「潜在的核保有」としての原発を推進した体制──山本義隆が言う、政・官・財一体となった"怪物的"権力によって、地元マスコミや学会から批判者を排除し、翼賛体制として成立したところの「原発ファシズム」──は、いまだ解体していない。
 私たちは、そのような現在進行形の「戦後」を問題とすることにおいて、日本の戦後を作り出した天皇制の責任、そしてその戦後をつねに肯定する役割を果してきた天皇制の責任を問い続けねばならない。このパンフは、そうした角度から反原発運動に合流していきたいと考えている私たちの、活動の記録でもある。(北野誉)

2012/04/18

モンスター27号[反天ジャーナル]

瞳を閉じて翼広げたら危ない?

東京も桜が満開、やっと身体が楽になってきたね。ちょっと前から気になってたのが、巷に「さくらソング」がいっぱいあること。桜が咲くと確かに浮かれたような気分になるのはわかる。それを歌にしたくなる気持も商売なのも、まぁ、わかる。けど、ありすぎ?

最近、こんな記事を目にした。「最近、紋切り型のJポップ歌詞が増えている気がしませんか?」。

大震災以後、マスコミでは「絆」や「つながる」という言葉や「頑張れ応援歌」が氾濫していて、居心地のわるい気分にさせられていたけど、その記事によると、なんと昨年の紅白歌合戦では、「出場歌手55組のうち、10組以上が〈信じて〉〈信じたい〉などのフレーズを歌った」そうだ。「シュールでとんがった表現より、大味でみんなが共有できるベタなアンセム(賛歌)が求められている」とも。ホントにそうかぁ?

ネット上では「翼広げ過ぎ」「瞳閉じ過ぎ」と批判がいっぱいあるそうだ。もし若い人たちがそう感じているのだとしたら、それは喜ばしいことね。そういうのが平気ってことは、考え方がステロタイプになってるってことだもんね。む〜 あたしも気をつけよっと。

【たまにはカラオケいきたい】

モンスター27号[主張]

原発再稼働阻止、
そして「植民地支配と日米安保を問う」連続行動へ!

原発再稼働をめぐる動きが急だ。4月6日、関係四閣僚は会合を開き、停止中の原発を再稼働させるための、きわめて甘い「安全対策の暫定基準」を決めた。そして近く関西電力大飯原発の安全宣言を行い、枝野経産省が再稼働要請のために福井県を訪問するというのだ。このニュースが手許に届く頃にはもう終わっているはずだが、4月11日には、「原発ゼロへ! 止めよう再稼働」を掲げた国会への要請行動とデモが予定されている。野田政権の再稼働政策を許さない声を、引き続き大きく上げていこう。

すでにひと月近く前になってしまったが、3月11日、私たちは、反天連も参加している福島原発事故緊急会議の枠で、3・11再稼働反対! 全国アクションによる「国会囲もう! ヒューマンチェーン」と、それに続く首相官邸前アクションに取り組んだ。この日は、首都圏でもさまざまな取り組みがあったが、この行動は、それらが大きく合流していく場として設定され、一万人を超える人びとが国会を「人間の鎖」で囲んだ。

しかし、これらの行動についてのマスコミの扱いはきわめて小さなものだった。前面に出ていたのは「追悼」である。それは、3・11の意味とは、震災とそれに続く津波で、たくさんの人びとの命が失われたということのみであり、したがって、反原発デモなどせずに、「全国民」は静かに祈りを捧げる日であるべきだ、と黙示的に主張しているかのようにみえた(実際、運動の中でさえ、そのように主張する人びとは少数ではあれ現実に存在した)。もちろん、原発の事故から一年でもあるこの日を、反原発の日にさせないための政治的な意志がそこに働いていたといえば言い過ぎだろう。そうではなく、多くの人の死という厳粛な事実を前にしてたじろがざるをえない当然の感情がこのように集約されたのであり、国家による「追悼」とはひとえに、それを政治的に組織することによって、国家の責任を解消させていくシステムであったと言わなければならない。

この、天皇も出席した政府による追悼式典の問題については、本紙「あにまる談義」や「皇室情報の解読」など別稿を見ていただきたいが、「病をおして」述べた天皇の「おことば」が、野田首相の式辞などと比べて踏み込んだ内容を持っていたことにもあらわれているように、象徴天皇制の政治的機能が、きわめて高度に発揮されたイベントであったことだけは間違いない。私たちは、引き続き、この式典がつくりだした政治的な意味、そして、そこで天皇制が果たした役割を批判していかなければならない。
ところで、国家的レベルで行われる儀式としての「追悼」が、社会的に過剰な「同調圧力」をもたらしたとすれば、それを戯画的な姿で表現したのが、街宣車の右翼たちだったろう。3・11のこの日、私たちもさまざまな右翼の罵声を浴び続けたが、彼らは「国民こぞって追悼すべき日に反原発のバカ騒ぎする反日極左」などとしきりにがなり立てていた。だが、そう言うなら自分たちこそ静かに家に籠もって「追悼」すべきである。2時46分に彼らが何をしていたのか知らないが、死者を利用して運動叩きに使っているだけの彼らの本質が、明白に示されたエピソードではある。

しかし、ただそれを嗤っていればいいということでは、やはりすまない。毎号、同じようなことばかり書いているようで気が引けるが、この間の右翼の突出、そしてそれを理由とした警察の規制のひどさである。3・11の「原発推進・天皇出席の震災追悼式典やめろ集会実行委員会」のデモに対する街宣右翼の妨害もひどかった。しかし、3・18の「だからこそ、反戦を!」デモに対する右翼によるデモ襲撃は、この間の右翼の暴力行為の中でも、最も悪質なものの一つであったと言っていい。この集会は、反天連も呼びかけ団体の一つとして名を連ねていたが、デモでは靖国通りに並んだ十数台の街宣車が、歩道側・車道側からひっきりなしにデモ隊へ突入してきた。彼らは沿道から石のようなものや卵を投げつけ、宣伝カーの窓ガラスが割られた。3・18の実行委員会では、これらに対する抗議と、物損への支援のカンパを呼びかけている(ブログ参照)。ぜひ、ご協力下さい。

そして、反天皇制運動の実行委員会としては、今年も4・29反「昭和の日」行動を準備している。前日の28日には、昨年に続き反安保実行委員会と共催で講演集会を持つ。今年はサンフランシスコ条約発効から60年、沖縄の「復帰」40年にあたり、健康問題でどうなるのかわからないが、秋には天皇の沖縄訪問も予定されている。私たちとしては、4・28〜29を、日本の「植民地支配と日米安保を問う」ための連続行動としてとりくむつもりだ。これも詳細は、同封チラシを見てほしい。連日さまざまな行動が予定されている。われわれもその課題を共有しつつ、できるかぎり共に取り組んでいこう!

(北野誉)

モンスター27号[扉]

大飯原発の再稼働をめぐっての報道をみるにつけ、どんどんげんなりしてくる。そもそも、「政治判断」で再稼働するためのプロセスなのだから、こうなることはなんとなくわかってはいたけど。あんなインスタントにでっちあげた「安全基準」を4人の閣僚が議論をして了承する、って訳わからん。そして藤村官房長官は、「定期検査で検査中の発電所の再稼働について、何らかの法律などの枠組みで同意などが義務づけられているわけではない」と言った。まったく人を食った発言としか思えない。

1年前、日本中の多くの人びとはあの大事故に恐怖を覚え、そして原発はダメだ、今すぐ「廃炉へ」と大きく動きだした。あの事故は他国の政策さえ変えたのだ。なのに! この国の政治家たちは、いったい何を大事に思っているのか。「国益」と称する利権か? 安倍晋三は「再稼働は必要だ。原発を止めてガス・石油に頼るとコストがかかる。日本が資源がない中において、安定的に発展をしていく経済成長した結果、今の社会保障の制度を積み上げる事ができた」と言い切った。積み上げたものはもうすでに崩れているし、どうやっても「安定的に発展していく経済成長」など、もうあり得ない。

この再稼働について、橋下大阪市長はかなり強い口調で反対していた。こういうスタイルが人気になるんだろうなぁ。6日付け朝日新聞朝刊では、「大阪市の理解を得ないまま再稼働に踏み切ってしまえば、橋下氏を敵に回して世論の支持を失いかねない状況だ」ときたもんだ。あぁ、もうサイアクだ。ホンキで日本人をやめることを考えたくなる。

ん? ここは「暴言」のコーナーじゃなかったか。

(ななこ)

2012/04/12

反天皇制運動 モンスター27号(通巻333号)

2012年4月10日発行


【動物(あにまる)談義】 "3・11追悼式典"の巻
 
【状況批評】 2×2=4、1+1=2(池田浩士)

 
【反天ジャーナル】 ・瓦礫問題雑感(まおう鳥)   
          ・イラン攻撃の秘密戦争ゲーム(核)  
【書評】 北九州ココロ裁判原告団編『「君が代」にココロはわたさない 学校現場に内心の自由を求め、「君が代」強制を憲法に問う裁判のあゆみ(北村小夜)

 【太田昌国の夢は夜ひらく】25  「海上の道」をたどる軍事力の展開―70年前の史実と、現在と―(太田昌国)

【皇室情報の解読】 天皇中心とする「祈り共同体」=「無責任の体系」にNOの声を!(天野恵一) 
 
【野次馬日誌】 3月2日~4月3日
【今月の暴言】⑮

【集会の真相】 ・3・11原発ゼロへ!国会囲もうヒューマンチェーン 
・3・11原発推進・天皇出席の震災追悼式典―全国一斉黙祷反対!(野村/3・11原発推進・天皇出席の震災追悼式典やめろ実行委)
・「82年『反核フィーバー』とは何であったのか」(「運動史から振り返る原発と原爆第2回」) 

 【反天日誌/集会情報/神田川】


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2012/04/11

4・29植民地支配と日米安保を問う ― 反「昭和の日」集会とデモ



今年の反「昭和の日」行動は、サンフランシスコ講和条約発効から60年の4月28日
に、戦後の日本が通ってきた歴史的現実を踏まえながら、沖縄の現在や、私たちの目の前にある問題を考える講演集会を反安保実行委員会と共催で持つ。
そして4月29日。昭和天皇ヒロヒトの誕生日であるこの日。今私たちが考えなければいけない課題は、押しつぶされそうなくらいたくさんある。だが、 その課題のひとつひとつを突き詰めていくと、敗戦後の天皇制をはじめとする「昭和」の歴史にその根っこが見えてくる。今回はそんないろんな課題をたくさん 集めて語ってもらう。そのなかから、「昭和」の歴史、ヒロヒトおよび天皇制がになってきたものを再検証するような集まりとしたい。


日時 2012年4月29日(日)  
   
     午後1時半開始

場所 日本キリスト教会館4F
     (地下鉄東西線早稲田駅3b番、2番出口から徒歩5分)
     
    8分間スピーチ 反戦・反基地・反自衛隊
              反ナショナリズム/反日の丸・君が代
              反原発/反改憲/反安保/反弾圧・・・・・
     集会後デモ

資料代 500円

主催 反「昭和の日」実行委員会
  http://2012429.blogspot.jp/

【呼びかけ団体】アジア連帯講座/アンポをつぶせ!ちょうちんデモの会/キリスト教事業所 連帯合同労働組合/国連・憲法問題研究会/立川自衛隊監視テント村/反天皇制運動連絡会/「日の丸・君が代」強制反対の意思表示の会/靖国・天皇制問題情 報センター/労働運動活動者評議会