韓国水曜デモ1000回アクション
日本軍「慰安婦」被害者とその支援者の、謝罪と補償を求める在韓国日本大使館に向けた行動は、毎週水曜に行われ、昨年の12月に1000回目を迎えた。その12月14日の韓国水曜デモに連帯する行動は日本でも各地で行われ、私もその行動の一つである外務省包囲行動に参加してきた(参加者1300名)。
この日は昼間の行動で、外務省を囲みきったときには、見知らぬ人々とお互いに顔を見合わせてにっこり頷いたりした。日本政府への怒りと、集まった人々への、あるいは各地でもたれている行動、参加できずに行動の成功を願う人々への共感が波うっていることを、感じられる行動だった。
私たちのポジションは外務省の側面で、参加者が増えるたびにドンドン建物の後方に移動し、正面玄関で行われていたのだろうイベントは分からないままだったが、とにかく外務省を包囲し、「被害者に謝罪と補償を!」と大声を出し合うことが目的と考えていたので、それだけで満足して帰った。
この日は予告通り、在特会が大きな沢山の日の丸を担いで通りの向こう側で騒いでいた。また外務省のフェンス脇に立つ私たちに、文字通りの暴言を大声であびせながらグルグル回っている右翼も少なくなかった。「恥をしれ」とは、私たちにたいする右翼の罵詈雑言のなかで一番上品な表現のたぐいだ。それに対して、「恥ずかしいのはおまえの方だ!」と思わず声を荒げる私たち。警察は一メートルも離れないところを闊歩する右翼を野放しにしていた。集まった人々の多くは右翼を完全に無視しているように見える。もちろん何をするわけでもないが、相対峙しているという立ち位置を明確にせねばならぬ、とこの時は切に思ったものだ。何はともあれ包囲行動は成功。
すでに多くの被害者が亡くなっている。宋神道さんが外務省を一周した。20年続けられた水曜デモが1000回を数えたことに、心を痛めないこの日本社会にはもっともの申さねば。
(大子/反天連)