大飯原発の再稼働をめぐっての報道をみるにつけ、どんどんげんなりしてくる。そもそも、「政治判断」で再稼働するためのプロセスなのだから、こうなることはなんとなくわかってはいたけど。あんなインスタントにでっちあげた「安全基準」を4人の閣僚が議論をして了承する、って訳わからん。そして藤村官房長官は、「定期検査で検査中の発電所の再稼働について、何らかの法律などの枠組みで同意などが義務づけられているわけではない」と言った。まったく人を食った発言としか思えない。
1年前、日本中の多くの人びとはあの大事故に恐怖を覚え、そして原発はダメだ、今すぐ「廃炉へ」と大きく動きだした。あの事故は他国の政策さえ変えたのだ。なのに! この国の政治家たちは、いったい何を大事に思っているのか。「国益」と称する利権か? 安倍晋三は「再稼働は必要だ。原発を止めてガス・石油に頼るとコストがかかる。日本が資源がない中において、安定的に発展をしていく経済成長した結果、今の社会保障の制度を積み上げる事ができた」と言い切った。積み上げたものはもうすでに崩れているし、どうやっても「安定的に発展していく経済成長」など、もうあり得ない。
この再稼働について、橋下大阪市長はかなり強い口調で反対していた。こういうスタイルが人気になるんだろうなぁ。6日付け朝日新聞朝刊では、「大阪市の理解を得ないまま再稼働に踏み切ってしまえば、橋下氏を敵に回して世論の支持を失いかねない状況だ」ときたもんだ。あぁ、もうサイアクだ。ホンキで日本人をやめることを考えたくなる。
ん? ここは「暴言」のコーナーじゃなかったか。
(ななこ)