2013/09/10

カーニバル6号【集会報告】




ゴメンだ!安倍政権 歴史認識を問う8・15反「靖国行動」

 
 日韓会談文書・全面公開を求める会共同代表の吉澤文寿さんを講師にお招きして、8・15行動実行委員会主催による集会を全水道会館で行った。第二次安倍政権における日本の「植民地責任」問題を朝鮮との関係を事例としてお話しいただいた。 
 原発震災以降、原発や核の問題を基調とする議論がされる時に、実質上はアメリカの「属国」であることが強調されるようになったが、同時に日本の植民地支配、戦争責任問題を問うことも大切と前置きされて本題に入られた。   
 日本政府はアメリカとの関係を基軸に、中国や韓国などの周辺諸国と歴史認識などで対立することを前提としながら、政治的経済的関係の維持を模索する戦略をとっている。しかし、外交レベルにおいて、そのようなことが通用するのだろうかと疑問を呈される。  
 朝鮮人強制連行問題をめぐって、韓国と日本の司法が重要な判断を示しているが、この判断の連鎖は不可逆の流れであるという。  
 示された2012年12月以降の年表から領土問題、朝鮮学校への差別等、ナショナリズムを煽る政権運営が見えてくる。一方で、「河野談話」や「村山談話」を見直そうとする動きに対し、米国の対日不信を考慮し、歴史認識論議の「国内問題」化を目指していると指摘される。また、そのような安倍政権を批判しないマスコミの姿勢をも批判された。  
 文書公開運動の一部をパワーポイントを使って紹介され、日韓基本条約、日韓請求権協定の見直しが日本の「植民地責任」を克服するカギとなると話された。  
 第二部では、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック、「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会、安倍のつくる未来はいらない!人々、日韓民衆連帯全国ネットワーク、平和の灯を!ヤスクニの闇へキャンドル行動実行委員会、オリンピックいらないネット、やってる場合か!「スポーツ祭東京」実行委員会、第40回許すな!靖国国営化8・15集会実から連帯のアピールをいただいた。  
 フロアーの目の前の会議室を「在特会」が確保した緊迫した状況での集会であったが、沢山の仲間たちの応援と協力があり、250名の参加者とともに充実した集会を行うことができた。感謝である。その後のデモも警察と右翼の嫌がらせに屈することなく、無事に貫徹できた。 

(実行委/桃色鰐)